国際経済論A


【授業のテーマ】

国際貿易論の基礎理論を勉強します。なぜ自由な貿易が望ましいのか、貿易がもたらす利益、関税などの貿易政策が社会全体におよぼす影響を理解し、FTAやEPAなどが進む現在の国際貿易体制について考えます。国際経済学科生対象の授業のため、基本的な国際貿易用語を英文でどう表現できるかも勉強します。

【授業の到達目標】

貿易の基礎理論により、どのように貿易の利益が示せるかを説明できる。実際の貿易データにより、理論の現実への妥当性を推論できる。貿易政策が、各経済主体に与える影響を説明し、その是非を議論できる。

【授業の概要と方法】

世界的に定評のあるテキストの内容にほぼ従って、パワーポイントを用いて講義します。キーワードや数式、グラフなどを自分で書き込む形の空白のある配布資料を配布します。授業支援システムを利用して、6回の練習問題(英文の練習問題も含む)を解いてもらいます。

[参考文献]

Krugman, Obstfeld, and Melitz International Economics: Theory and Policy, 9th edition, Global Edition, Pearson, 2011
クルグマン・オブズフェルド(山本章子訳)『クルーグマンの国際経済学 理論と政策 上 貿易編』ピアソン、2011年(第8版翻訳)
浦田秀次郎著『国際経済学入門(第2版)』日本経済新聞社、2009年


[年鑑講義計画]
[第1回]イントロダクション・貿易はなぜ起こるか?
[第2−4回] 比較優位の理論(リカードモデル)
[第5−6回] 資源と貿易(ヘクシャー=オリーンモデル)
[第7−8回] 貿易政策の基礎理論(1):関税

[第9回] 貿易政策の基礎理論(2):輸入割当と輸出自主規制[第10回] 貿易政策の政治経済:自由貿易擁護論VS自由貿易反対論
[第11回] 国際貿易体制:GATTからWTOへ・地域連携の進展