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(注1) 中岡三益『アラブ近現代史−社会と経済−』岩波書店、1991年。 なお同書について、『イスラム世界』第37・38号、1992年3月、143-148ページ所収の拙評をも参照されたい。
(注2) <発展の4条件>についてとりたてて典拠は挙げられていないが、世代論については、金泳ほ『東アジア工業化と世界資本主義』東洋経済新報社、1989年、及び、A.H. Amsden, Asia’s Next Giant : South Korea and Late Industrialization, Oxford University Press, 1989に依拠するものとされている。本書、369、371ページ参照。
(注3) なお、<発展の4条件>とされる4つの要因から、農業あるいは土地所有の問題が抜けていることも、農民論を軸に民主主義論と経済学を結び付けた日本の経済史学の伝統やバリントン・ムーアからスコチポルに連なる歴史社会学の議論からすれば気になるところである。
(注4) この研究グループについては、アメリカのビンガムトン大学のフェルナン・ブローデル・センターの雑誌、Review各号を参照されたい。そこでの議論には、「反システム運動」という一種の社会運動論があって、一方的に外的要因のみを強調するものではない。
(注5) アミンの中東論の重要性については、その著「現代アラブ」の英語版への長文の優れた序文の中で、フォスター・カーターが強調しているが、評者もこの問題に関して、かつて一文を草したことがある。拙稿「<従属・発展>論争―サミール・アミンについて」『現代中東の知的世界』(国際大学中東研究所)第2号、1988年7月、47-58ページ。
(注6) Michael Mann, The Sources of Social Power, Volume I : A History of Power from the Beginning to A.D.1760, Cambridge: Cambridge University Press, 1988. Do., The Sources of Social Power, Volume II : The Rise of Classes and Nation-States, 1760-1914, Cambridge: Cambridge University Press, 1993.
(注7) 「誤った発展」という問題の把握は、たとえば、アミンにも見られる。Samir Amin, Maldevelopment, Anatomy of a Global Failure, London: Zed Press, 1990. さらに次のような「ポスト開発論」を銘打った文献資料集をも参照。 Majid Rahnema(ed.), The Post-Development Reader, London & New Jersey: Zed Press, 1997. 後者については、拙稿「開発論と市民社会論の交錯―近刊三著に見る開発援助論の視角の転回―」『国際開発研究』(国際開発学会)第7巻第2号、1998年11月、も参照されたい。
(注8) 第3世界における国家の弱さと対比した社会の強さに注目する議論として、たとえば、ミグダールの議論(J.S.Migdal, Strong Societies and Weak States: State-Society Relations and State Capabilities in the Third World, Princeton: Princeton University Press, 1988.など)があるが、 Nazih N. Ayubi, Over-stating the Arab State; Politics and Society in the Middle East, London & New York: I.B.Tauris, 1995 は、具体的にアラブ諸国に関して極めて興味深い議論を展開している。
(注9) 特に1990年代に入ってからの英語圏での国際関係論(IR)や国際政治経済論(IPE)の議論は、グローバルな市民社会という問題設定の射程を充分に意識しながら、国民国家中心の発想を鋭く批判してきている。そのような議論の一つの出発点をなすものとして、たとえば、Stephen Gill(ed.), Gramsci, Historical Materialism and International Relations, Cambridge: Cambridge University Press, 1993参照。

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